現在上映中のイランの映画『ペルシャ猫を誰も知らない』では、厳しい検閲の元でも活動する現地のミュージシャン達の姿を見る事が出来ます。
タイトルで「ペルシャ猫」に例えられてるのは、イランのミュージシャンのことです。
音楽を演奏するシーンでPV風になるのは、おそらく最近のインド映画の演出の影響かと思われます。
バフマン・ゴバディ監督は、この映画は政治的なものではないという主旨のコメントをしているそうです。その言葉通り、物語冒頭から主人公達は自国での音楽活動を諦め海外へ出国するために奔走します。登場する人物たちの行動や言動、そして音楽が反体制的な内容ではないのは確かです。むしろ、この映画を通じて首都テヘランの現在の様子が西側諸国に公開されることのほうが、権力側からすれば訝しいことなのかもしれません。
端的に言えば親近感と新鮮さの両方が味わえる一本です。